福岡空港で格安レンタカーを借りて屋久島へ。業務レンタカーが思った以上によかった話
5歳の娘が「木に会いに行きたい」と言い出したのは、去年の秋のことだった。
絵本で縄文杉の写真を見たのがきっかけらしく、それからというもの「やくしま、やくしま」と毎晩のように言うようになった。子どもというのは本当に純粋で、親のほうが「いや、屋久島って結構ハードルが高いんだけどな……」と内心ひるみながらも、娘のその目を見てしまうと「じゃあ、行くか」以外の答えが出てこなくなる。
コンサルタントという仕事柄、ゴールデンウィークや年末年始はまとまった休みが取りにくいのだけれど、今年は運よく5日間のまとまった連休が取れた。妻と相談して、屋久島行きを決めた。
まず困ったのが「どこで、何を借りるか」問題
屋久島へのアクセスを調べると、福岡から鹿児島空港まで飛んで、そこからフェリーか高速船で島に渡るルートが現実的だとわかった。島内の移動は、正直レンタカー一択に近い。バスもあるけれど、5歳の子連れで大型の荷物を抱えてバス移動するのは、想像するだけで疲れる。
問題は、どこでレンタカーを借りるかだ。
福岡空港 レンタカー 格安と検索すると、大手チェーンから地場の会社まで、いろんな選択肢が出てくる。ただ、よく見ていくと、最初の料金は安そうに見えても、保険やオプションを足していくと結構な金額になるパターンが多い。チャイルドシートは絶対に必要だし、5泊の旅でETCなしの高速はきつい。荷物も多いし、できれば広めのワンボックスが……と条件を積み重ねていくと、思っていた予算を簡単に超えてしまう。
そこで目に留まったのが、業務レンタカー福岡空港店だった。
「業務用ってどういう意味?」妻の素朴な疑問から始まった
「業務レンタカーって、なんか業者じゃないと使えないやつじゃないの?」
妻に見せたとき、最初にそう言われた。たしかに名前だけ聞くとそういう印象を受けるかもしれない。でも調べてみると、一般の個人旅行者でも普通に利用できるサービスで、もともと法人向けに展開していたため、コストを抑えた料金設定になっているらしい。
「保険込みで、この値段?」と妻も画面を覗き込んで少し驚いた様子だった。大手と比べると、保険料込みの総額でかなり差がある。同じ条件で見積もりを出してみると、その差は旅の途中で一回いい食事ができるくらいのインパクトがあった。
チャイルドシートとETC、どちらも問題なく対応してもらえた
電話で確認したとき、担当の方がとても丁寧に教えてくれた。
「チャイルドシートはオプションで対応しております。お子さんの年齢と体重を教えていただければ、適切なタイプをご用意しますよ」
5歳、体重18キロほどと伝えると、ジュニアシートが適切だと案内してくれた。ETC車載器については、車両に標準で装備されているとのこと。高速を使うことが多い長距離移動では、これが標準でついているかどうかは地味に大きい。オプション料金を積み上げなくていいのは、ありがたかった。
車はワンボックスタイプをリクエストしたところ、空き状況を確認してもらえて、問題なく手配できた。大人2人と子ども1人、それに5日分の荷物となると、コンパクトカーでは正直きつい。後部座席にゆとりがあるのは、長時間移動での疲労度がまるで違う。
出発当日。福岡空港で車を受け取るまで
当日は早朝の便だったこともあり、空港に着いた時点でもう娘のテンションはMAXだった。「ねえ、もう木に会えるの?」「まだだよ、船も乗るんだよ」「船も!?やった!」というやりとりを3回くらい繰り返した。
空港からレンタカーの受け取り場所までは、送迎をしてもらえるシステムになっていた。電話一本で迎えに来てくれて、スムーズに移動できた。手続き自体もそれほど時間はかからず、チャイルドシートの取り付け確認も一緒にやってもらえた。「しっかり固定されていますか?」と確認してくれる姿勢が、子連れ親としては素直にありがたかった。
「いってらっしゃいませ。屋久島、楽しんできてください」
スタッフの方にそう言われて、なんだか旅のスイッチが入った気がした。
5日間のドライブ旅、業務レンタカーで正解だったと思う理由
結論から言えば、今回の選択は正解だったと思っている。
コンサルタントという仕事柄、つい費用対効果を考えてしまうクセがあるのだけれど、今回は「安いから妥協した」ではなく「安くて、必要なものが全部揃っていた」という感覚だった。チャイルドシートもETC車載器もワンボックスも、すべて過不足なく用意されていた。長距離移動でも車内が広くてゆったりしていたから、娘も後部座席で機嫌よく過ごしてくれた。
屋久島では縄文杉には登れなかったけれど(5歳には少しハードすぎる)、ヤクスギランドで十分に森の雰囲気を味わえた。「木がおうちみたいに大きい」と娘が言ったとき、連れてきてよかったと心から思った。
帰りの車内で、妻が「また来ようね」とぽつりと言った。娘はすでに爆睡していた。
福岡空港からの旅だったけれど、業務レンタカーのおかげで余計なコストを気にせず、旅そのものを楽しめた5日間になった。次に九州を拠点に旅を考えるときも、また選択肢に入れたいと思っている。